ご挨拶

第38回日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会
会長  赤木由人
(久留米大学医学部外科学講座 主任教授)

 2021年2月26日(金)27日(土)に日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会を福岡国際会議場で開催させていただきます。この学術総会は、ストーマならびに排泄障害のリハビリテーションに関する教育、研究発表を行なう場で1984年から開催されてきました。九州での開催は、1994年(磯本浩晴先生、久留米市)、2002年(高野正博先生、熊本市)、2011年(梶西ミチコ先生、福岡市)についで4回目となります。本学術総会の特徴は『究極の排泄障害であるストーマ』の造設から管理、サポートする様々な立場の人が集うユニークな会であることです。
 第38回の本会のテーマは『実践と検証~経験を科学する~』としました。ストーマやリハビリに関わる技術や環境は時代とともに発展、変化をなしてきました。これらは目の前の現象の原因追及の結果をもとに、改良を重ねて現代に至ったものであります。いま直面する疑問はもとより、これまで経験で受け継がれてきた処置などを科学的・論理的に検証をしてみましょう。そして現代にそぐわない社会保障や保険制度の改良点、将来の課題となるであろうことを掘り起こし、社会へ貢献したいと考えています。
 開催地である福岡市は、今や九州のみならずアジアの拠点と発展しつつある都市であります。本会も九州各県でストーマ・排泄リハビリに熱心に活動している看護師、医師が総力を挙げて開催させていただきます。本会のポスターをご覧ください。中心に大樹の木々を据えております。これは学会を表しており、それを包み込むように鮮やかな8色の雲が包み込みこんでいます。それぞれの色は九州8県を示すもので、九州から本学会の発展に協力していこうという意気込みでございます。因みにベースの色は久留米大学のスクールカラーであるグリーンを使用させていただきました。
 テーマのもとに、ストーマならびに排泄障害に対するリハビリテーションの発展に寄与する、実りのある学術総会となるよう、九州のスタッフがOne teamとなって準備してまいります。多くの皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。


2020年3月吉日